こんにちは。院長の吉田です。
今の時期に楽しめるレジャーのひとつに、
スキーやスノーボードといった
「ウィンタースポーツ」があります。
広がる雪原に
ついつい心が躍ってしまいそうですが、
スポーツには怪我がつきもの。
捻挫や骨折にくれぐれもご注意ください。
万が一、怪我をした場合は、
患部をレントゲンで撮影することがあります。
その際、患者さんの中には
「レントゲン撮影時の放射線(被ばく)」を
気にされる方もいらっしゃいます。
歯科医院でも、治療の際に
レントゲン撮影を行うことがありますので、
今回は「歯科医院のレントゲンは
どれほど人体に影響を及ぼすのか」
という点について、お話させていただきます。
■歯科のレントゲン撮影は「必要最低限」!
「放射線」は目には見えませんが、
私たちの身の回りにたくさん存在しています。
そもそも放射線とは、
「放射性物質」から出ている電磁波のことで、
「被ばく」とは、
「放射線を受けること」を指します。
実は、私たちの体は
宇宙・空気・大地・食品などから
常に放射線を受けており、
年間で約2.1ミリシーベルトの被ばくをしています。
それに対して、歯科医院の
「パノラマX線」という撮影方法における
1回の被ばく量は約0.03ミリシーベルト。
お口の中にフィルムを入れて撮影する
「デンタルX線」 だと、
約0.01ミリシーベルトです。
お口の中を立体的に捉える「歯科用CT」でも
約0.1ミリシーベルトと、
日常生活における被ばく線量よりも
極めて低いことがわかります。
なお、健康に影響が出る被ばく量は
100ミリシーベルト以上とされていますが、
だからといって、レントゲン撮影による被ばくが
全く心配ない、と考えているわけではありません。
皆さまの健康を第一に、
被ばく量が治療において必要最低限となるよう、
検査の必要性については、
私たち歯科医師が責任をもって決定しています。
■胎児への影響はある?
レントゲンでの被ばくは
ほとんど体への影響がないとはいえ、
妊婦さんにとっては
お腹の中にいる赤ちゃんへの影響も
気になるところだと思います。
結論から申しますと、
歯科におけるレントゲン検査では、
胎児への影響を心配する必要はありません。
撮影部位がお口であることや、
撮影時には防護用のエプロンも
着用していただきますので、
赤ちゃんへの影響は少ないと考えられています。
考慮すべき「赤ちゃんへの影響」は
妊娠期間によっても異なりますが、
必ず細心の注意を払って撮影を行っておりますので、
ご安心ください。
■安心して受診してください
レントゲン撮影は、
正しい治療を行うために必要な検査です。
撮影によって、
小さなむし歯も見逃さずに済みますし、
より正確な治療を行うことができるようになります。
それよりも、
被ばくを恐れて受診を控えてしまうことの方が、
症状の悪化を招き、より激しい痛みや、
体への悪影響を引き起こす可能性があります。
治療において大切なのは、
皆さんが安心して受診ができることです。
ご不安なことなどございましたら、
誠心誠意お答えさせていただきますので、
いつでもお気兼ねなくお声がけください。
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